全学体験ゼミ「キノコに親しむ」

本日の山中湖:最低5℃、最高18℃。快晴。
昨日より、教養課程の全学体験ゼミナール「キノコに親しむ」の富士演習林での現地講義が行われました。
14人の学生が富士演に集結しました。
昨日は、林内できのこ採集。
先週の台風以来、雨が降っておらず林内はカラカラ。
きのこ採集前半はカラマツ・アカマツ林です。
丹念に探すと、ちらほら見つかります。
 
帰ってきてみるとそれなりの量。
カラマツ林を代表する菌根性きのこ・ハナイグチやアカマツ林の菌根性きのこ・ヌメリイグチ、クギタケなどが採れました。
後半は寒地性樹種植林地(モミ、トウヒなど)へ行きたかったのですが、ここで雨が降ってきてやむなく室内作業に。

チェックシートを用いての形態観察や、ファーブルを用いてキノコに潜む虫の観察をしました。
そしてお待ちかねの夕食はみんなの採ったキノコが入った「ほうとう」。

チャナメツムタケ、ヌメリスギタケモドキ、ハナイグチ、ヌメリイグチ、クギタケが入りました。
本日は、ご近所のキノコ栽培家を訪問しました。
ご自宅の裏で、自家用・贈答用のシイタケとナメコを栽培しておられます。

ちょうどナメコがたくさん出ておりました。
富士演に戻ってきてからは、昨日行けなかった寒地性植林地へ急ぎ足で散策です。

(写真提供:後藤晋先生)
昨日とは打って変わっての快晴で、景観観測塔からはきれいに富士山が見えました。
木漏れ日の中で心地よい散策&プチきのこ採りになりました。
締めくくりは、応用キノコ研究所所長の中村友幸さんにお越しいただき、「きのこと人間社会をつなぐ」という講演をお聞かせいただきました。

医薬的なきのこの利用、地域社会での山ときのこのつながりの創出など手広く研究及び社会貢献活動を行っておられる様子をお聞かせいただきました。
きのこの奥深さとすそ野の広さを改めて感じました。