全学体験ゼミ「森のエネルギーを使いこなす」

本日の山中湖:最低−1℃、最高7℃。曇り
この土日は、東大教養学部で開講されている
全学体験ゼミナール「森のエネルギーを使いこなす」
が行われました。
森のエネルギー利用の代表格である薪や炭を作り、
そして使う過程で森のエネルギーの大きさや質を
体感してもらおうというものです。
とにかくいろいろやりました。ちょっと忙しすぎたかな。

まずは炭焼き。
原木の重量を計測して窯に詰めた後、自然の素材のみ
を使って火をつけてもらいました。
いちおう、マッチ一箱だけは支給しましたが。

そして薪づくり。
実際に木を伐倒するところからやりました。
材の直径や長さ、含水率を計測してから、
薪割りする長さに玉切ってもらいました。
データを持ち帰って生木vs.枯木で、獲得エネルギー量
を計算してもらいました。
あとは薪割り三昧です。はまるようですね。
夜は暖炉に火をくべての語らい、延々と続きました…。
翌日は、薪ストーブ利用者のお宅を訪問し、
インタビュー&薪棚見学。
それから、お待ちかねの炭窯open!

「いい炭焼けてる」炭焼き熟練の技術職員さんからも
太鼓判。
さっそく収炭率(製炭量を原木重量で割ったもの)を
計算してみると、なんと30%。
まあ、原木の含水率が低かったからだとは思いますが、
燃え残りもなくこの数字は優秀です。
最後は耐火煉瓦でピザ窯を作ってお昼です。
もちろん、温度が上がるまでの待ち時間は薪割り三昧...
お昼メニューはダッチオーブンで作った
ベーコンとキャベツのスープ、それからピザ、
地元で有名な山中湖ハムのソーセージ炭火焼でした。
学生さんたちは、森のエネルギーが秘める
熱量のみならず質も理解してもらえたようです。