山中湖村の草山

本日の山中湖:最低17℃、最高23℃、くもり
教養学部講義の総合科目「森林―人間系の科学」の現地講義が
19-20日の二日間、富士演習林及び山中湖内で行われました。
今年は草山にターゲットを当てたテーマで学生にいろいろ
調べてもらいました。
日本ではかつて山の大半が草山だったと言われているにもかかわらず、
現在の草山の割合は1パーセント台とごくわずかです。(2005年センサス)
いっぽう、山中湖村では、4パーセントほどの草山がいまだに残っています。

・草地はどんな条件で成立するのか
・日本人は草山をどう扱ってきたのか
山中湖村はどういう地域なのか
学生には事前にこのようなことを下調べしてから、現地講義に
臨んでもらいました。


初日は山中湖村の草山にみんなで登って、植物観察と植生調査を
してもらいました。
山焼きによって維持されている草地と、刈り払いによって維持されている
草地をそれぞれ訪れました。
刈り払いをしているところの方が、木本植物が多いようだということ
が分かりました。
また、手が入らず草山から森林に移り変わる途中段階も観察できました。

運よく山中湖と富士山を一望できて学生も喜んでました。

2日目は、地元の方々に昔の暮らしと草山のつながりについて
インタビューしました。

かつての草山利用を伺わせる茅葺き屋根は、この地区ではこの1軒のみ
となっているそうです。

1年生の学生たちは奮闘しながら、今回の学習のまとめに励んでいます↓
http://lecture-wiki.ecc.u-tokyo.ac.jp/index.php?akio%2F2010