湖畔の東屋

本日の山中湖:最低20℃、最高28℃、曇り一時晴れ
昨日と今日の二日間、運動会の学生さんたちとの共同作業で
湖畔広場の東屋を新しく建てる工事を行いました。
思い起こせば、検討を始めたのは1年前。
http://d.hatena.ne.jp/fujien/20090825/1251194106
冬にはこのために演習林内のヒノキを伐採し、
http://d.hatena.ne.jp/fujien/20100225/1267130999
ようやくここまでこぎつけました。
この東屋に作るにあたっては、二つの意味合いを込めました。
ひとつは、保健休養林を整備する過程で出る木材で、休養施設(東屋)
をいかに作れるかを検証し、自然と人工物による総合的な空間づくりの
仕組みを提示してみたい、ということです。
もうひとつは、山中寮を建て替える際に伐られた90歳を超える
木々を活かした建物にしたい、というものです。
山中寮の夏季特別開寮のため住み込みで運営している運動会の学生さん
たちをお借りして共同作業するのは、それらの木々を使って建てれば
学生さんたちにも山中寮にも、いい記念になるに違いないと
思ったからです。
 
初日は、まずは柱になる丸太をボルトに通して積み上げる作業です。
これに用いた木は山中寮敷地にあったカラマツの大きな木です。
大工さんの指導のもと、どっしり重い丸太を学生さんも組み上げます。

ノミでの加工の仕方も教わりました。
 
女の子たちは、6m以上あるヒノキ材に墨付けをします。
墨壺を操る稀有な墨付けガールの誕生です。
これは屋根を支える横架材となるのですが、これにも設計通りボルト
が通るように、まっすぐ慎重に穴を開けます。
初日は柱部分を積み上げたところまでで終了。

最後にみんなでパチリ。
二日目は、横架材のヒノキを柱の上に組んでいく(棟上げ)作業
から始まりました。
 
レッカーと呼ばれるクレーン車に来てもらいました。
なかなか器用に動くので驚きました。
 
その間、学生さんたちにはレッカーの下で作業してもらえないので
ベンチやテーブルを作ってもらいました。
ヒノキ材のあまりを使ってベンチを作りました。
山中寮敷地にあったミズナラをあらかじめ板に挽いてもらっていた
ものはテーブルになりました。

棟上げの作業は午前中で終了しました。
 
午後は、学生さんたちに壁になる面に丸太を積み上げて
もらいました。
「もっと大きいの!」「割ったやつを詰め込むか」
まるでパズルのように頭脳を駆使して、隙間を少なく
そして美しく積み上げられていきました。
そしてついに、

壁面完成!!絵になる姿ですね。
予定していた今回の作業はここまで。
学生のみなさん、大工さん、本当にお疲れ様でした。
後ほど屋根をかけて完成となります。
お楽しみに。