夏空の下での実習

本日の山中湖:最低18度、最高31℃、快晴
梅雨も明けて、いよいよ夏本番です。
この真夏の陽気の中、都留文科大学の「地域資源管理・環境保全実習」
が行われました。
今回は、人の働きかけ方によって、植生がどのように変わるのか、
また、その「人の働きかけ」じたいを体験してもらうのが目的です。
昨日は、まずは間伐体験。

間伐の前に、照度計を使って、ほぼ同じ暗さの場所を2か所マーク
しておき、一方の近辺のみ、手ノコを使って間伐してもらいました。
なかなか、手ノコは体力が必要で手間取ったようですが、切り倒す快感は
存分に味わってもらえました。
間伐後、また照度計を使って明るさを計測したところ、間伐したところは、
しないところに比べてほぼ倍の値が出ました。
間伐によって、林床の光環境が大きく変わることが確かめられました。
次は草地植生について。
一口に草地といっても管理の仕方によって植生が異なってきます。
年に4〜5回刈る場所と、1回しか刈らない場所で、それぞれ、
ブラウン―ブランケ法という方法で植生調査してもらいました。

正方形の調査区を設置するのに、三平方の定理を応用してもらいたかったのですが、
みなさんすでに忘却のかなただったようですね(汗)。
草地の植生と人間の働きかけ方について理解してもらった後で、
今度は実際に草刈りにいそしんでもらいました。

このときだけは曇り空になってくれて、お陰で作業がしやすかったです。
面白いもので、鎌で刈るという行為ははまる学生さんが多いようで、
今年も黙々と鎌での草刈りに熱中する姿が見られました。


今日は、間伐材・枝条の有効利用を体験してもらいました。
まずは昨日自分たちが切り倒した間伐材を皮むきしてもらいました。
水を吸い上げている時期なので、面白いようにむけます。

これもやはりはまる学生さん多数。
ツルツル間伐材を使って、シンプルな柵を作ってみました。

「間伐したい」「間伐材ほしい」「うちでも作りたい」
そんな声が飛び交っていました。そう思ってもらえれば本望です。
枝条はチッパーで粉砕して敷材に。

ほかに、無煙炭化器を使って大量の熾き火を作り、そこに
ベーコンとシイタケを詰めたカボチャを投入して丸ごと蒸し焼き。

大成功!そして大好評でした。

最後は、熾き火を七輪に移してBBQで慰労会となりました。
暑い中、ご苦労様でした。